人間は筋肉の働きなしでは生きていけない・・・
無数にある筋肉の一つひとつを明確に言い当て、機能を説明できる人は、少ないかもしれない。むしろ関心がないというのが大半ではないだろうか。しかし人間は、呼吸したり、モノを食べたり、歩いたり・・・。ときには泣いたり、笑ったりもする。そのすべての活動に筋肉は関係している。筋肉なしでは生きていけないともいえる。私たちはもっと筋肉の特徴を知り、日頃から意識することで、より豊かで健康的な生活を送れる可能性を秘めている。まず各筋肉の名称や役割を学んで、その筋肉を鍛えるエクササイズに進んでいこう!
身体の部位によって筋肉の形や働きは異なる
筋肉には決まった形ではなく、目的や部位によってさまざまだ。中央部が膨らみ、両端が細くなっている「紡錘状筋」という筋肉は、もっともポピュラーな形で、筋繊維が平行に走っている。このタイプの筋肉は、収縮スピードは早くても大きな力を出せないのが特徴。上腕二頭筋などが該当する。
また「羽状筋」はその名の通り、筋繊維が鳥の羽のように斜めに並んでいる。筋繊維が紡錘状筋より長く、収縮スピードは遅くても大きなパワーを生み出すのが特徴だ。大腿直筋や上腕三頭筋などの伸筋群に多い。
「放射状筋」は大臀筋や大胸筋など、大きな筋肉群に見られ、扇状に筋繊維が広がる。
筋肉を管理し、意識することで、筋機能は徐々に高まっていく
筋肉の特徴を知らず、ただトレーニングを続けているだけでは筋肉を十分に使いこなしているとはいえない。身体を車に例えるなら、筋肉は「エンジン」部分。排気量が大きければ、大きなパワーやスピードを発揮するが、運転手がその正のを知らなかったら、車を走りこなせないのだ。
また、運転知識があってもエンジンがパワー不足では結果は同じことになる。まずは「筋肉=エンジン」の性能を知って、使いこなし、しっかりケアすることが重要。日常生活の中で筋肉を意識しながら活動することで、脳と筋肉との連携がスムーズになり、筋肉の機能は高まっていくはずだ。